宮崎在住の夫婦が書いている、食べもののメモです。 店の紹介ではなく、地元では当たり前すぎて、誰も説明しないことを集めました。
県外から来られた方に言われて、はじめて「これは普通じゃないのか」と気づいたものばかりです。
全国のチキン南蛮は「甘酢+タルタルソース」ですが、 発祥地の延岡には、タルタルをかけない系統もあります。 昭和30年代に延岡の洋食店のまかないから生まれたと言われていて、 タルタルをかける形と、甘酢だけの形の両方が伝わっています(どちらが先かは諸説あります)。
どちらが正しいという話ではなく、同じ名前で別の料理が出てきます。 タルタルなしのほうは、鶏の唐揚げを甘酢にくぐらせたものに近い見た目です。
県外から来られた方は、たいてい「タルタルのやつ」を想像して来られます。 2軒回ると、宮崎の中でも幅があることが分かります。
出てきたときに驚かれるのがこれです。真っ黒です。 炭火で直に焼くので煤がついて黒くなるもので、焦がしているわけではありません。
部位で呼び分けることがあって、もも肉のものを「もも焼き」と呼びます。 「地頭鶏(じとっこ)」という地鶏を使う店もあります。
県外から来られた方に「炭火でした。串から外されていたものと串のもの、 どちらもおいしくてまた食べたい」と教えていただきました。 串から外して出す店と、串のまま出す店があります。 地元だと意識したことがありませんでした。
宮崎の居酒屋で銘柄を頼むと、出てくるのは20度です。 全国的には25度が標準で、同じ銘柄で20度と25度の両方があることも珍しくありません。
1953年の酒税法改正で、20度以下に低い税率が設定されたことが始まりだそうです。 当時の事情が、70年以上たったいまも宮崎の晩酌に残っています。
以前ここに住んでいた方が「20度の芋焼酎」と書かれていて、 それだけで宮崎におられた方だと分かりました。 よそではあまり見かけないそうです。
ラーメンではありません。うどんです。
宮崎市の夜の店はニシタチ(西橘)に集まっていて、 そこで飲んだあとに釜揚げうどんで締めるのが定番になっています。 よその土地では通じない、と県外の方に言われて初めて知りました。
マンゴーを日常的に食べている家は、たぶんありません。 贈答用として扱われるもので、地元でも「いただきもの」で口に入るのが普通です。 安く手に入る果物だと思って来られると、たいてい面食らいます。
ふだん食べているのは日向夏や完熟きんかんのほうです。
日向夏は白いわたを残して外の皮だけをむき、わたごと食べます。 わたに甘みがあって、実の酸味とちょうど釣り合うようにできています。 砂糖をかけて食べる家もあります。
宮崎空港には、ここまで挙げたものがひととおり揃っています。 チキン南蛮も炭火焼も、空港で食べられるそうです。
タルタルソースを4種類出す店がある、と県外の方に教えていただきました。 住んでいると空港は発つための場所なので、そこに何があるかを見たことがありませんでした。
帰りの便まで時間が余ったときの選択肢としては、じゅうぶんだと思います。
食べるものが決まったら、次はどこに何泊するかです。 宮崎は縦に長いので、日程の組み方で回れる範囲がかなり変わります。
最終更新:2026年9月2日